知名度が高く、体に優しいイメージが定着しているカモミール。
「大地のリンゴ」を意味するギリシャ語が語源で、リンゴに似た爽やかで優しい芳香が楽しめるハーブティーです。
白い小菊のような清楚で可憐な見た目とは裏腹に、寒さや乾燥にも負けない強い生命力が特徴。
雑味のないまろやかな味わいで、後味もさっぱりとしています。
ハーブティーにありがちな独特な苦味が少なく、ハチミツやミルクを入れたり、紅茶や他のハーブティーとブレンドしたりと、色々なアレンジが楽しめるのもカモミールの魅力。
ホッと一息つくのに最適なカモミールティーで、体と心をホッコリさせてみませんか?
カモミールに期待できる効果
古代文明の時代から薬草として重宝されてきたカモミール。
体にいいイメージはあるけれど、具体的にどんな効果が期待できるかは分からない、という方も多いのではないでしょうか。
ここでは、カモミールティーの嬉しい効果について、もう少し詳しく見ていきましょう。
緊張を和らげる鎮静・リラックス作用
カモミールティーで一番よく知られているのが、リラックス効果。
緊張やイライラ、不安感を落ち着かせる鎮静効果に優れ、ストレスからくる疲労を緩和する作用があると言われています。
また、筋肉の緊張を和らげる作用もあり、首や肩のコリから来る緊張型の頭痛の軽減にも効果的です。
心身をリラックスさせてくれるので、仕事の合間や1日の終わりに飲む習慣をつけて、リセットするのもいいですね。
お肌トラブルにも嬉しい抗炎症作用
カモミールは、優れた抗炎症作用があることでも知られています。
口内炎や歯肉炎、胃腸炎などの消化器系のトラブルから、ニキビや皮膚炎といったお肌トラブルにも効果を発揮します。
アトピーやあせも、湿疹などの、かゆみを伴う症状の緩和も期待できるそう。
カモミールには保湿作用も認められているので、炎症を抑えるだけでなく、乾燥したお肌にツヤや潤いを与えてくれるのも嬉しいポイントですね。
ストレス性の胃腸トラブルを和らげる整腸作用
胃の粘膜を優しく修復してくれるカモミールは、お腹に不調を感じたり、胃もたれの時にもおススメ。
消化機能を改善する働きもあるので、ストレスからくる胃炎や消化不良、過敏性腸症候群にも効果があると言われています。
ストレスが胃にきやすい方は、スキマ時間にカモミールティーを飲む習慣を持つのもいいですね。
体を温め血行を改善する発汗作用
カモミールティーには発汗作用があるため、風邪を引いたばかりの時に出る初期症状の緩和にも利用できます。
体を温めて血行を良くすることから、月経痛を和らげてくれる効果も期待できるのだとか。
リラックス効果もあるので、生理前症候群や冷え性に悩む方は、ぜひ一度試してみてください。
老化を早める糖化防止作用
体の糖化が進むと、肌のシミやしわが増えるだけでなく、糖尿病などの生活習慣病を引き起こすことが分かっています。
糖化イコール老化と言っても、過言ではありません。
カモミールには、この糖化対策に役立つ成分が含まれていることが、近年の研究で明らかになりました。
抗糖化成分は、ローマン・カモミールの方が多く含まれていますが、苦味が強いのがネック。
断然飲みやすいジャーマン・カモミールティーで、美味しいアンチエイジング習慣をつくりましょう。
カモミールティーを楽しむ時の注意点
嬉しい効果が盛りだくさんのカモミールティー。
誰もが今すぐ生活に取り入れたいと思うのも頷けます。
ですが、効果が高いからこそ、楽しむ前に知っておいていただきたい注意点があるんです。
妊娠中に注意すべき子宮収縮作用
ノンカフェインで体に優しいイメージがあるため、妊娠中でも楽しめると思われがち。
しかし、カモミールには、子宮の収縮を促す作用があるとされています。
そのため、妊娠中の方は、カモミールの摂取を避けるようにしましょう。
キク科植物へのアレルギー反応
カモミールは、可愛らしい小菊のような白花を咲かせるキク科の植物。
マリーゴールドや菊、コスモスといったキク科の植物にアレルギーがある方は、注意が必要です。
ひどい時には、呼吸困難やアナフィラキシーショックにつながるケースもあるため、不安を感じる場合は、カモミールの摂取を控えるようにしましょう。
カモミールティーを楽しむ(まとめ)
フルーティーな香りとまろやかな味わいで、ホッと一息つきたい時にピッタリのカモミールティー。
忙しく心身ともにストレスを感じがちな毎日を、ホッコリと和らげてくれます。
体を内側から温め、ストレスから胃腸を守り、アンチエイジングをサポートしてくれるなんて、まるで大地の優しさに包まれているような感覚が楽しめるハーブティーです。
他のお茶とブレンドしたり、温かいミルクティーで味わったりと、その時の気分でアレンジを加えながら、体と心に優しいカモミール生活を楽しんでくださいね。